ピロリ菌とは
たくさんの医師やテレビでも発信されている情報ですので、ここでは簡潔にお話しします。
ピロリ菌は、日本をはじめアジアに多い細菌で、昭和時代に多くあった井戸水に住んでいたのではないかといわれていますが、はっきりしたことはわかっていません。
ピロリ菌に感染した両親からこどもに移り、長い年月をかけて胃粘膜を萎縮させ(萎縮性胃炎)、やがて胃がんを引き起こします。
また萎縮性胃炎になると、胃もたれ、胃の不快感、胃が張った感じなどの症状が出現します。(「胃の痛み」はあまりありません)
胃の症状がある→胃カメラ検査を行う→ピロリ菌感染あり→除菌治療
というのが、保険診療の一般的な流れになります。
また日本では胃がんの原因のほとんどがピロリ菌の感染によるもので、ピロリ菌を除菌することで胃がんになりにくくすることができます。
全国的にはピロリ菌感者数は減少傾向にありますが、北神エリアではまだまだ陽性者がたくさんいらっしゃいます。
胃もたれ、胃の不快感などある方は、胃カメラの検査を強くお勧めします。
保険診療でピロリ菌を除菌するためには、胃内視鏡検査(胃カメラ)が必須になります。
胃カメラで胃炎、胃・十二指腸潰瘍などを認めて初めて除菌治療の適応となりますので、健診や人間ドックでピロリ菌が陽性だった場合は、必ず胃カメラ検査を受けるようにしましょう。
尿中ヘリコバクター・ピロリ抗体検査 ※自費診療
当院ではお手軽に検査を受けていただけるように500円(自費診療)で尿中ヘリコバクター・ピロリ抗体検査を行っております。
検査の流れ
- ① 診療時間内に来院していただきます。初めてご来院の方は、ご本人確認のため保険証をご持参ください。
あらかじめお電話頂けましたら、待ち時間の短縮になります。 - ② 問診票のご記入をお願いします。
- ③ 尿コップに採尿していただきます。
- ④ 2週間で検査結果がわかります。
お会計時に、結果を聞きに来られる日をご予約ください。 - ⑤ 予約日に来院していただき、医師より結果説明をします。
※検査対象外の方
- ・除菌治療中および治療後の方
*抗体検査は現在の感染状況を反映させる検査ではありません。
*除菌治療後は陽性を維持する場合があり、抗体が消失するまでの期間は個人差があるため、除菌の確認としての検査はできません。 - ・月経中の方
血液が判定に影響を及ぼす可能性があります。月経終了から1週間ほど空けてください。 - ・胃を全摘している方